健康TV番組で上位評価を受けている
ヨーグルト。
腸内環境を整えることが
便秘のみならず生活習慣病や
ガンそしてアレルギー改善に
つながることは様々な観点から
研究されています。
豆乳で作ったヨーグルトはまた
ホルモンの働きを改善したり
タンパク質含量が多いため
ダイエットの際に筋肉をつける
ことにも貢献します。
そんなヨーグルトを安全で安心して
ご家庭でも楽しく作る方法を提案します。
冬場は空気の乾燥や気温が低いため
様々な細菌の活動は低いですが
暖かくなってくるといわゆる雑菌の
活動が増えてきます。
固まらなかったり黄色い別の菌が映えたり
異臭がしたりと失敗しやすくなります。
100%失敗しないヨーグルトの作り方を
お伝えしていきましょう。
この方法を使えば普通牛乳はもちろんのこと
低脂肪牛乳や無脂肪牛乳、豆乳でも簡単に
失敗することなしに作れます。
手作りヨーグルトの失敗原因
ヨーグルを作る時に失敗する原因は
いわゆる雑菌と言われる
ヨーグルトを作る際に不要な菌が
混入してしまうことにあります。
発酵中の30~40℃が一般的な細菌にとって
繁殖しやすい条件の温度なので
混入する菌が多ければ簡単に増殖してしまいます。
大切なのは雑菌の混入をさせないことです。
衛生的で失敗しないヨーグルトを作るコツ
菌が付着していない素材だけを使うことがコツです。
- スプーンや容器は使わない。
煮沸消毒といっても再び布巾で拭いたりすると
菌は簡単に容器内に付着します。容器の口を上にして放置すれば空中落下細菌は
たっぷりはいってしまいます。 - 未開封でフタ付き牛乳パックに入った牛乳を使う。
乳製品の高騰で牛乳1L入ではなくなってきました。
新しい考え方のフタ付き牛乳パックが
販売されています。フタ付き牛乳パックを使えば容器も
混ぜるためのスプーン不要です。混ぜる時はフタを閉めた容器を逆さまにして
混ぜれば簡単に混ざります。
(転倒混和といいます。)牛乳パックにフタをするためのクリップが
販売されていますが、それでは隙間から
細菌が簡単に混入していまいます。見た目は閉まっているようでも
細菌にとっては隙間だらけなので
細菌の混入を防ぐことはできません。混ぜる際の転倒混和もできません。
- スターターヨーグルトは購入した未開封の
ヨーグルトを使用する。購入した未開封のヨーグルトであれば
殺菌処理が牛乳の段階でされその後
乳酸菌と牛乳が無菌状態の容器に入れられて
作られています。ですから、乳酸菌以外の混入がありません。
今回紹介する作り方で作った
手作りしたヨーグルトでも作り方によっては
細菌が入ってしまう可能性がゼロでは
ありません。細菌混入のリスクとなりますので
注意しましょう。手作りしてすぐのヨーグルトであれば
2、3回程度であればもう一度
スターターとして(継代して)
作ることはできます。しかし細菌の混入は念頭に
おいておく必要があり、
お勧めの方法ではありません。 - 手はきれいに洗いましょう。
菌のついている手で触っては
細菌混入の原因になります。より安全なのは食品を扱うようの
ポリ手袋をつけて操作を行うことです。より細菌の混入は減らすことができます。
- 髪から菌が落ちてこないように
束ねておきましょう。三角巾をしておくとより安全です。
- ガスコンロの前でヨーグルトを作ります。
くれぐれも燃え移ったりやけどしないように
気をつけて下さい。これは、コンロの炎の前では空中落下細菌が
炎にあおられて落下しにくいからです。生物の実験ではガスバーナーの前で
培地を作る操作のときに使う手法です。
衛生的で簡単なヨーグルトの作り方
準備する物
- 市販の食器用アルコール消毒剤
ドラックストアやスーパーで購入することが出来ます。
- フタ付き牛乳パックに入った牛乳
(森永おいしい牛乳・明治おいしい牛乳・PREMILなど)豆乳でもフタ付きであれば簡単に作れます。
ヨーグルトメーカーやホームベーカリーに入る
サイズの牛乳を選んで下さい。入らない場合は、ホームベーカリーのフタや
ヨーグルトメーカーのフタを閉められるところまで閉めて
上から保冷バクを2重に重ねておけば保温が保たれ
問題なく作ることができます。Panasonicホームベーカリー(SD-MT2)では
PREMILは頭を押し込めて
入れることが出来ます。 - Panasonicホームベーカリー(SD-MT2)では
明治のおいしい牛乳は高さが高いので
フタが閉まりません。フタを閉められるところまで閉めて
浮かせた状態で保冷バックを
2重にかぶせて保温状態をキープしましょう。 - スターターヨーグルト
1個100g程度の食べきりサイズにして下さい。
飲むヨーグルトの方が液体のため入れやすいので
扱いやすく便利です。スプーンで食べるタイプのヨーグルトでもOKです。
脂肪0砂糖不使用のものでも問題なく作れます。
- 牛乳パックが入る程度の鍋
- 70℃程度の熱めのお湯
ヨーグルトは何で発酵させてつくる?
ヨーグルトを作るための機器は
実はさままな家電製品で流用できます。
ヨーグルトメーカー
一般的に手作りヨーグルトはヨーグルトメーカーで
作ることが多いと思います。
ヨーグルトが発酵する温度40~45℃なので
その保温設定がされています。
ホームベーカリー
ホームベーカリーでも簡単に作ることができます。
ヨーグルト作成機能が付いているホームベーカリは
1機種で多くのホームベーカリーでは記載が
ありません。
作り方を間違えば簡単に細菌は繁殖してしまいます。
その細菌の怖さのリスクを考慮して
ヨーグルト機能としては設けていない
のでしょう。
しかしながら、これから紹介する
作り方では失敗することなく
ヨーグルトを簡単に作ることができます。
パンが発酵する30℃での保温で
十分ヨーグルトを発酵させることができるのです。
多機能オーブンレンジ
多機能オーブンレンジが全ての家電
メーカーから販売されています。
その多くに発酵機能が付いています。
発酵機能で温度変更ができるものでは
30~40℃の設定温度が選べます。
発酵機能の温度が選べないものでも40℃での
温度設定がされ、加熱時間も
8時間まで対応しています。
ですから、ヨーグルトメーカーに頼らずとも
様々な家電製品でもヨーグルトは作ることができます。
衛生的で簡単なヨーグルトを作る手順
- 鍋に70℃程度の熱めのお湯を入れ
フタ付き牛乳パックをそのまま開封ぜずに湯煎します。くるくる回しながら湯煎していきましょう。
やや牛乳パックが膨れますが破裂するほど
加熱していませんので大丈夫です。湯煎の湯がぬるくなってきたら
もう1度温めて70℃程度の熱めのお湯にします。湯煎の途中に数回牛乳パックを回転させると
早く牛乳を温めることができます。寸胴鍋を使うと立てた状態で
湯煎することができます。5分程度で牛乳パックがやや暖かくなってきたら
湯煎終了です。発酵温度40~45℃を好む菌が多いので
40℃まで温めるようにレシピ本などには
書かれていますがもう少し温度は
低くても問題ありません。 - 濡れている牛乳パックを乾いた布巾で拭きます。
- 食器用アルコール消毒剤を牛乳パックに
スプレーして除菌しておきましょう。牛乳パックに食器用アルコール消毒剤を
スプレーしたあとは自然乾燥です。再度布巾では拭かないようにしましょう。
殺菌したはずが布巾についている菌を
塗ってしまうことになります。 - スターターヨーグルトがスプーンで食べる
固形タイプのものは上下に振って中身を
撹拌させて牛乳パックに注ぎやすくします。飲むヨーグルトを使う場合は
そのままで大丈夫です。 - ヨーグルトにも食器用アルコール
消毒剤をスプレーして自然乾燥させます。乾燥は数分で大丈夫です。
- ガスコンロの前に牛乳とスターターヨーグルトを
準備します。ガスコンロの前ではコンロの火が燃え移らない様に
十分に気をつけましょう。ガスコンロの火の前では空気の対流が生じ
空気中を漂っている空中落下細菌が退けられて
落ちてくる確率が低くなります。生物系の実験でがアルコールランプの前で
培地を作る時の無菌操作を行います。その手法を家庭で利用したものです。
- フタ付き牛乳パックのフタを開けます。
中の栓も引っ張って開封します。
- ヨーグルトのフタを開けて手早く
牛乳パックに注ぎます。1個分のヨーグルトを使用しましょう。
ヨーグルトが多少残っていても
スプーンで入れたりしないで下さい。細菌が混入する原因になります。
容器に残ってしまったヨーグルトは
後ほど美味しくスプーンで召し上がって下さい。 - 注ぎ終わったらすぐに牛乳パックの
フタを閉め、ガスコンロの火は止めます。 - 牛乳パックのフタがしっかり閉まっている
ことを確認して牛乳パックを逆さにむめて
また元の状態に戻す操作(転倒混和)を
2~3回繰り返します。 - 牛乳パックをヨーグルトメーカーや
ホームベーカリー、オーブンレンジなどに
セットして加温します。スターターとして使うヨーグルト菌に
寄りますが5~8時間程度加温します。 - ヨーグルトが固まったら出来上がりです。
固まったかどうかの確認は牛乳パックを
振って液体が動いている音がしなければ大丈夫です。8時間以上は加温しないように注意しましょう。
- 牛乳パックを逆さに向けるとヨーグルトは
トロ~リと落ちてくるので食べる際も
スプーンを使わずに食器に取り分ける
ことができます。 - そのままでも美味しく召し上がれます。
お好みのはちみつ、ジャム、
果物やドライフルーツを加えても
美味しく召し上がれます。器によそって食べる前に入る方がいいでしょう。
スターターを入れる際に砂糖やはちみつを
加えると細菌混入の原因になってしまいます。 - もし、今回作ったヨーグルトをスターターとして
再度使いたい場合はフタを開けていない
作りたてのそのヨーグルトの状態で
同様の作業をして作ってるようにしましょう。フタを開けると細菌が入ってしまう可能性があります。
作ったヨーグルトをスターターとして使うのは
2~3回程度にしておきましょう。但し、あまりおすすめではありません。
毎回、購入してきたヨーグルトをスターターと
して使うほうが言うまでもなく衛生的です。
「ホームベーカリで衛生的に作るヨーグルトの作り方について」
「最強の乳酸菌について」御覧になりたい方はこちら。
[blogcard url=”https://perlman2020.jp/cooking-way-of-making-yogurt-in-sanitary-way/”]
[blogcard url=”https://perlman2020.jp/cooking-way-of-making-yogurt-kind-of-lactobacill/”]
殺菌消毒をしない手間いらずだけど安全なヨーグルトで健康維持につなげましょう
牛乳やスターターヨーグルトが細菌に触れる機会を
減らすことで安全なヨーグルトを作ることができます。
殺菌消毒の作業がないので手間いらずで簡単です。
フタ付きの牛乳はややお高い目ですが
失敗することや安全性を考えると
結果的にとってもお得になります。
どんなヨーグルトでもスターターとして
使えます。
今お使いのヨーグルトメーカーでも
保冷バックを活用すれば
保温が保てるので使用できます。
ぜひ安全で簡単なヨーグルト作りを
試してみて下さい。
コメント