いまや大晦日の風物詩となった、「ガキ使・笑ってはいけない」。
大晦日はこの番組を見て、大笑いをして年を越すのが楽しみ!という人も多いのではないでしょうか?
紅白歌合戦の裏番組で民放NO1の視聴率を11年も続けているのはすごいですね。
その、「ガキ使・笑ってはいけない」が今年は休止になりました。
なぜ???
これだけ大きな功績を残しているのに、テレビ局にしてもドル箱のはずなのに、なぜ休止という選択をしたのか・・・
気になる理由をいろいろと探っていきたいと思います。
「ガキ使・笑ってはいけない」の休止の理由
9/20、日テレが「ガキ使・笑ってはいけない」の今年の放送の休止を発表しました。
同局の情報制作局・合田伊知郎プロデューサーのコメントです。
「笑ってはいけないシリーズは、笑いの刺客から怒涛の仕掛けを受けてはお尻を叩かれる、という企画が話題となり、ダウンタウンさん、月亭方正さん、ココリコさんの強靭な精神力に支えられて、長年にわたり年越しの放送を続けてきました。メンバーの皆さんに甘えて、50歳を超えても毎年過酷なロケをお願いし続けてきました。スタッフ一同本当に感謝しています。そんな笑ってはいけないも昨年大晦日の放送で15年。つきましては、これを節目に、『笑ってはいけない』を休止したいと思います。ダウンタウンさん、メンバーの皆さんには、ゆっくりお尻を休めていただきたいと思っております。
yahooニュース
そして、松本人志さんのTwitterでのコメントです。
それから、9/26のワイドナショーでの松本さんのコメントです。
松本は26日放送「ワイドナショー」(フジテレビ系)で「今年の3月あたりでコロナの終息もいまいち見えてない。この先さらにもっとということを考えたときに難しんじゃないかという判断は3月ぐらいにしてますから」と説明。翌27日には日テレ社長の定例会見が行われ、幹部は「まったく関係ない」とBPOの影響を否定した。
yahooニュース
以上のコメントから休止の理由を探っていきたいと思います。
BPO(放送倫理・番組向上機構)の影響
まず、BPOについて説明します。
BPOとは、放送倫理・番組向上機構のことで、NHK・民放連・民放連加盟の放送局が“自主・自律を図るために設立した第三者委員会”を運営する機関。
とされています。
放送における
言論・表現の自由を尊重しつつ、視聴者の人権を擁護するために、また未来を
託す青少年の健やかな成長を守る観点も含めて、独立した第三者の立場として
放送倫理上の問題に対応することを活動の基本としております。
BPO HPより
そして、8月の下旬に、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー番組」について審議対象とすると発表されました。
過去の例でいうと、フジテレビの『めちゃ×2イケてるッ!』の中のコーナー「しりとり侍」です。
しりとりに失敗した人を、大勢で袋叩きにして仲間で笑いものにするという場面がいじめを助長する、不快な思いをするということで打ち切りになりました。
「ガキ使・笑ってはいけない」でも、罰ゲームで笑うとお尻をたたかれる、プロレスラーに殴られる、タイキックされるなどの様々な要因がありました。
実際、BPOが「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー番組」の審議について発表されるとその一月後に「ガキ使・笑ってはいけない」の休止が決まりました。
BPOの審議が関係あるのか?という声が出ていました。
メンバーの年齢・体力的な問題
「ガキ使・笑ってはいけない」のレギュラーメンバーの年齢を見ていきましょう。
松本人志(ダウンタウン) | 58歳 |
浜田雅功(ダウンタウン) | 58歳 |
月亭方正<旧:山崎邦正> | 53歳 |
遠藤章造(ココリコ) | 50歳 |
田中直樹(ココリコ) | 50歳 |
皆さん50歳を越え、ダウンタウンに至ってはもう還暦手前です。
「ガキ使・笑ってはいけない」の収録状況のコメントを見てみました。
「『笑ってはいけない』シリーズは、丸一日をかけたリハーサルののち、実際の収録は2日間に渡って行われます。ゲストはその都度登場しますがダウンタウンをはじめ出演者は完全に拘束されます。さらに収録の1日目が終わり、タレントは休みますが、スタッフは2日目のリハーサルを行います。それ以前に、スタッフはリハーサルの数日前から前乗りし美術セットなどを組んでいくので文字通り不眠不休です。実質的な一週間ほどをかけた番組作りが行われています」(業界関係者)
エンタMEGA
このシリーズでは、笑ってはいけないゲームの期間が24時間と書いてあっても、実際は収録に2日間かかるそうです。
2日間、昼夜も問わず徹夜での収録・完全な拘束等、50歳を過ぎた体にはかなりキツイですね。
松本さんも体力的にしんどいと言っていたそうです。
また、スタッフにおいては、1週間もの不眠不休での作業が続くわけですのでこちらも辛いものがあると思います。
コロナの影響
松本さんはTwitterで、「コロナ禍での収録は難しい。クオリティーが下がる」ということをつぶやいています。
「ガキ使・笑ってはいけない」の収録は、屋外ロケもありますが、屋内の密室状態での収録も多いということです。
また、ゲストやエキストラも多いため、感染対策が不十分でボツになった企画も出てきたそうです。
例年ならば、クレーンを使ったり大掛かりな仕掛けが満載でしたが、それを使うためにはスタッフもたくさんいります。
そうなると、どうしても密を避けることが出来ないなどの問題が出てきます。
それによってオンラインを使ったり、過去の映像を流したりしていたことが、クオリティーの低下と感じたのかもしれません。
マンネリ化 ネタ切れ
やはり、11年以上も続いているとネタ切れはしてくるのかもしれません。
大晦日民放No1の称号もかなり、ギリギリだったのかも・・・
しかし、最近では古いコーナーを一新して脱マンネリ化を目指していたようです。
コンプライアンスの問題
2017年に放送された「ガキ使・笑ってはいけない」で、浜田さんが黒人のメイクをしたのに批判が出ました。
また、2020年には、不倫騒動で自粛をしていた渡部建さんがこの番組で復帰すると週刊誌にすっぱ抜かれました。
週刊誌側は、台本も手に入れていたらしく、松本さんは激怒して徹底的に犯人探しまでしたそうです。
昨年11月に渡部の出演が放送前にリークされてしまった際、11月22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダウンタウンの松本人志(57)は「あの番組は、誰がゲストでどこで出てきて何をするのか、我々は知りたくない。ずっとドッキリを仕掛けられる受け身の側だから」と番組の趣旨を説明。そして「収録の前にあれ(ネット記事)を出されて。知りたくなかったので、これはルール違反も甚だしいと思う」と指摘していた。
週刊女性PRIME
この番組は、次に何が起こるんだろう? 誰が出てくるんだろうと?ということを、タレント側のドキドキを通して視聴者にも届く仕組みになっています。
収録の前に仕込むネタがばれてしまった、その原因が番組関係者の中にいるのかも??という不信感はなかなか拭えないものがありますね。
そう考えると松本さんの怒りはごもっともですし、そういう諸々の事柄が、今回の番組休止の要因になっているのかもしれません。
「ガキ使・笑ってはいけない」休止と終了との違い
今回休止の発表をされた「ガキ使 笑ってはいけない」ですが、終了ではないようです。
メンバーの月亭方正さんのコメントを見てみましょう。
方正は「BPOが関係あるようなことが回ってるんですが…」と、8月にBPO(放送倫理・番組向上機構)が痛みを笑いの対象とするバラエティーを審議対象とすると決定したことが、ネットなどで臆測を呼んでいるとした。そして「本当は松本さんにコレ言うといてくれって言われているんですけど、BPOは関係ない。関係してるのはコロナ」と力説した。
yahooニュース
BPOが番組休止に関係していると、再開は難しいですね。
でも、コロナが原因なら、コロナが収まれば皆さんの納得いくバラエティが作れそうですね。
コロナ原因を力説されるのは、いつか復活したいという思いの表れのような気がします。
また、
マンネリの脱出を図っていろんな企画が当たってきています。
年齢などの体力的な問題もありますが、それを越えるような企画が出てきたら、コロナが収まってからのガキ使 笑ってはいけないは、期待できそうです。
「ガキ使・笑ってはいけない」にかわる新シリーズ特番とは?
今年の大晦日は、「ガキ使・笑ってはいけない」がなくなってしまい、何を見たらいいの?という人へ。
今年の大晦日は、笑ってはいけないに変わって、「絶対笑って年越したい!笑う大晦日」(仮)が6時間生放送放送されると発表されました。
前出の情報制作局・合田伊知郎プロデューサーは、
「今年は、“笑ってはいけない”ではなく、“笑ってもイイ大みそか”ということで、6時間笑いっぱなしになるような豪華なお笑い祭りをお届けする予定です。お尻ではなく、笑いすぎておなかが痛くなるような年越し番組にしたいと思っております。ぜひ楽しみにしていてください」
日刊スポーツ
と語っています。
この特番に笑ってはいけないのレギュラー陣が出るかどうかはまだ不明です。
6時間生でMC等はないかもしれませんが、収録やゲスト等、レギュラー陣の出演はあるかもしれません。
ネットでも、出演を望む声がたくさんあります。
笑いの”DNA”を受け継ぎ、全く新しいコンセプトのお笑い特番を年越しに編成。という話が出ているのでかなり期待できそうです。
皆さんも、心待ちにしているようです。出演者や企画の内容などは随時発表されます。
「ガキ使・笑ってはいけない」の休止の理由と、特番の情報のまとめ
1年に1度の楽しみ。というのは誰にもありますね。
誕生日や、クリスマスみたいに毎年毎年の楽しみ。
ガキ使・笑ってはいけないもそんな日常に組み込まれていたのかもしれません。
今年の休止は寂しいですが、お笑い特番で年末を楽しく過したいと思います。
そして、またいつかパワーアップして戻ってきたガキ使・笑ってはいけないのシリーズを楽しみに待ちたいと思います。
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